座敷童子のもうひとりごと(仮)

座敷童子に憧れています。

次女の話🏺

私には2人姉がいる。長女と次女。今回はその次女の話。

 

次女は高校の頃、英語の辞書を忘れた。分からない単語は引かねばならないため、先生に叱られた。「川上!Stand up!」 先生が真剣な表情で言う。ガタッと席を立つ姉。

 

「英語の時間に辞書を忘れるなんて、学校に弁当忘れるようなもんだぞ!お前は学校に弁当忘れたことがあるか?」

 

 

 

 

 

「あ、昨日忘れました」

 

 

 

 

 

先生は小さく「座りなさい」と言った。

 

 

別の日の話。

姉は中学の頃、オーストラリアに一週間留学をした。私がもらったお土産はどこで使えばいいんだこれ、と誰もが思うような筆箱よりもデカい消しゴムだった。

姉は嬉しそうに「自分用なの!」と笑い袋を見せてきた。鼻のボタンを押すと「ハハハハハ!!!」と永遠に笑うくだらないおもちゃである。

 

中学はお守り以外のキーホルダー不可なため、高校生になってからカバンにつけた。姉はとても満足そうな顔をしていた。

 

春風がカーテンをダンスに誘うようなそんな暖かく、過ごしやすい日だった。古典の先生が作品を朗読しながら生徒の机をゆっくりとまわる。

 

カタン

 

「おっと、ごめ…」

 

 

 

 

「ハハハハハ!!!!!!」

 

 

 

 

机の横に引っ掛けてあったカバン。ぶら下がっていた笑い袋の鼻が先生の足とぶつかった。

 

「…川上。これはなんだ」

 

「笑い袋です…」

 

「そうか」

 

笑い袋が収まるまで、先生の朗読は再スタートできなかった。

 

 

姉のファッションセンスは謎だ。最先端を行き過ぎていて、原色の緑を着こなしたりする。すごい。そんな服はどこで買ったんだ。

姉と服を買いに行くと、リアルなキツネの絵と小さな白い花が散りばめられた原色青のスカートを手にとって「かわいい〜!」と言っていた。どういうセンスだ。トップスは何を着るんだ。製作者はどうしてキツネをリアルにしたんだ。謎が多すぎる。

 

「でもな〜。かわいいけど…うーん…」悩んだ結果買うのを諦めた。新しい服はもう買ったから、もう一着は贅沢!という理由だった。理由もイマイチ分からない。

 

お店を出た後。10mほど隣を歩く。

 

「あー…さっきのスカート…うーん…」

 

 

 

 

えっ!?まだ悩むの!?

 

 

 

 

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オモコロで「文字そば」が始まりましたね。

穴 | オモコロ

 

私もつるっとした文章が書けるようになりたいです。そんな次女は10月で結婚します。川上兄妹初の既婚者になってしまいます。結婚しても妹と思いつきでクレープパーティしてくれるような姉でいてほしいです。

 

楽しみませう。

 

明日は何を書こうかな🐋